カスタムネットワーク情報を検証する
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ウェブサイトがカスタムネットワークをMetaMaskに追加するよう求める際には、MetaMaskがそのネットワークとのやり取りに使用する情報が表示されます。 MetaMaskはこの情報についていくつかの基本的な検証を行い、間違いやおかしな点がある場合には警告を発します。 また、MetaMaskでは、同じネットワークを複数回追加できないようになっています。 ただし、MetaMaskはカスタムネットワーク自体の検証を行いません。また、MetaMaskによる確認で問題がなかったとしても、ネットワークが悪意のあるものであったり、要求元のWebサイトが誤った情報を伝えている可能性もあります。
カスタムネットワークの詳細と概要については、こちらのユーザーガイドをご覧ください。
トランザクションを行うイーサリアムアドレスの検証がユーザーの責任であるように、MetaMaskに追加するカスタムネットワークの検証も自己責任となります。 この記事では、検証する方法についていくつかのアドバイスを紹介します。
Webサイトがカスタムネットワークを追加するように要求した場合、MetaMaskは次の承認画面を表示します:
- Extension
- Mobile
この承認画面では 、Webサイトが提供したネットワーク情報が表示されます。 この情報が正確であるという保証はありません。 従って、その情報は、Webサイトを信用するのと同程度しか信用できません。
承認画面で「すべての詳細を表示」をクリックすると、以下を含む、Webサイトが提供したネットワーク情報がすべて表示されます:
- ネットワーク名: MetaMaskがネットワークと関連付ける名前です。
- ネットワークURL: MetaMaskがネットワークにアクセスするのに使用するURLです。
- チェーンID: MetaMaskがネットワークのトランザクションに署名するのに使用するチェーンIDです。
- 通貨シンボル: MetaMaskがネットワークのネイティブ通貨に使用する通貨シンボルです。
- 例えば、Ethereumメインネットでは通貨シンボルはETH、Gnosis ChainではシンボルはxDAI (合併後も変更なし) です。
- ブロックエクスプローラーURL (オプション): MetaMaskがアカウントやトランザクションなどを調べるためにダイレクトするURLです。 etherscan.ioと同様のものですが、問題のネットワークに使用されます。
ネットワーク情報の正確性について何らかの理由で疑問がある場合、次の手順を踏んで検証することをお勧めします:
- Chainlistにアクセスし、提供されたチェーンIDやネットワーク名を検索します。 一部の情報が一致しないとMetaMaskに表示される場合は、Chainlistで問題を特定できるはずです。 カスタムネットワークがChainlistに全く載っていない場合は、そのカスタムネットワークができて間もないものか、質が疑わしい可能性があるかのどちらかです。
- ネットワーク名をGoogle検索し、次の点を考慮してください。 該当する項目が多ければ多いほど、ネットワークが正当なものであると信じることができます。 特にTelegramには、多くの詐欺や偽のソーシャルメディアチャネルが存在することにご注意ください。
- そのネットワークにはWebサイトがありますか？ ある場合、そのWebサイトは正当に見えますか？ そのWebサイトにはネットワークの詳細が記されていますか？
- そのネットワークは、公式のTwitterあるいは他のソーシャルメディアアカウントがありますか？ フォロワーが多くいますか？ 評判が良さそうですか？ そのネットワークについてどのようなコメントがありますか？
- ネットワークの運用者を特定することはできますか？ 運用者をソーシャルメディアで確認できますか？ フォロワーは多くいますか ？
- そのネットワークについてのニュース記事はありますか？
ほとんどのネットワークは、正当なものかどうか、ウェブサイトが正確な情報を提供しているかどうかが、一目瞭然です。 これらの手順を踏んだうえでまだ確信が持てない場合は、ネットワークの追加要求を拒否し、さらなる調査を行い、後でもう一度試してみましょう。