Snapのアクセス許可はどのような仕組みですか?
MetaMask Snaps は多大な可能性をもたらしますが、偉大な力を発揮するにはユーザーの承諾が必要です。 携帯電話にアプリをインストールする場合と同様、Snapもインストール後に、MetaMaskウォレットに関するさまざまな機能にアクセスするため、特定のアクセス許可が求められる場合があります。
この記事では、Snapのアクセス許可の仕組み、インストール後にSnapに求められる可能性のあるさまざまなアクセス許可の種類、すでにインストール済みのSnapが使用しているアクセス許可の確認方法について説明します。
アクセスと制御
Snapをインストールする際、特定のアクセス許可が求められます。 現在、Snapは次のアクセス許可のいずれかを求める可能性があります。 今後、他のアクセス許可も追加される可能性があります。
- 他のSnapがこのSnapと直接やり取りできるようにするこのSnapが他のSnapとやり取りできるようにします。 これはデータの転送や、他のSnapの機能強化に使用される可能性があります。
- DAppがこのSnapと直接やり取りできるようにするこのSnapがDAppとやり取りできるようにします。 これはデータの共有や、DApps の機能強化に使用できます。
- カスタムダイアログの表示このSnapがMetaMaskにカスタムダイアログを表示できるようにします。 これはアラートや確認、入力画面に使用できます。
- 通知の表示このSnapがMetaMaskに通知を表示できるようにします。
- このSnapに固有の任意のキーの作成このSnapが任意のキーを作成できるようにします。 これらのキーはこのSnapに固有のもので、MetaMaskアカウントとは関係ありません。 キーは DApps やクラウドベースのサービスの認証に使用できます。
- プロトコルの公開鍵の表示このSnapが特定のプロトコルの公開鍵とアドレスを表示できるようにします。 Snapは、アカウントや資産を制御することはできません。
- デバイス上でのデータの保管と管理このSnapが暗号化を使用してデータを保管、更新、取得できるようにします。 このデータはデバイス上にセキュアに保管されます。
- イーサリアムプロバイダーへのアクセスこのSnapがMetaMaskとやり取りして、ブロックチェーンのデータを確認し、トランザクションを提案できるようにします。
- インターネットへのアクセスこのSnapがインターネットにアクセスし、サードパーティサーバーと通信できるようにします。 これはデータの送受信に使用できます。
- トランザクションインサイトの表示このSnapがトランザクションをデコードし、MetaMaskに分析情報を表示できるようにします。 これはフィッシング対策とセキュリティに使用できます。
- トランザクションを提案するWebサイトの発信元の確認このSnapが、トランザクションが提案された際にWebサイトの発信元を確認できるようにします。 これはフィッシング対策とセキュリティに使用できます。
- 定期的なアクションのスケジュール設定と実行このSnapが定期的なタスクや通知のスケジュールを設定して、実行できるようにします。
Snapから求められる可能性のあるアクセス許可の全一覧は、MetaMask Snaps開発ドキュメントでご覧ください。
インストールされたSnapが使用するアクセス許可の表示
Snapに付与したアクセス許可は、MetaMask内にあるSnapの構成ページから簡単に確認できます。
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MetaMask ウィンドウの右上にある縦 3 つの点を見つけます。 3 つの点をクリックすると、ドロップダウンメニューが表示されます。
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ドロップダウンメニュー の [設定] を選択します。 新しいウィンドウが表示され、MetaMask の設定を管理できます。
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「Snap」をクリックして、ご使用のMetaMaskインスタンスに現在インストールされているすべてのSnapの一覧にアクセスします。
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インストール済みのSnapの一覧をスクロールして、詳細を確認するSnapを探します。 該当のSnapが見つかったら、その名前をクリックして、情報と設定を表示します。
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じゃじゃーん! 🙌 これで、すでにそのSnapに付与されているアクセス許可を確認できます。